誰でも社会人となり就職すると平社員から出発します。経験を積んで仕事を覚え実績が認められると、やがて係長、そして課長と昇進して行きます。 役職に就いたとき初めて部下を持つことになります。管理職の任務として重要なことの一つに部下を育成することがあげられますが、誰でも初めての事で戸惑いを持つでしょう。部下の能力も性格も様々で、任される本業の仕事に関すること以上に悩む人もいるに違いありません。 部下の育成方法の中でも一番難しいのが部下の褒め方と叱り方でしょう。 褒められて嫌な思いをする人はいないでしょうが、褒める場面や言い方を間違えると部下は自分への正当な評価とは受け取らずに気分を害し、あるいは落胆して逆効果にもなりかねません。さらに悩むのは叱り方です。間違いを指摘して注意する訳ですから、どのような言い方であれ部下は良い気分にはなれません。一歩間違えると反省し萎縮している部下を追い詰みかねません。逆に反発してヘソを曲げてしまう部下も出てくるでしょう。褒めなければ良かった、叱らなければ良かったなどと後悔する場面が想像されます。 部下の育成が上手くいかないと管理職としての評価が下がることになります。当然ながら肝心な任される仕事の目標達成にも影響するでしょう。これでは、せっかくの管理職への昇進が新たな悩みとなってしまいます。 ここでは、中間管理職として求められるマネジメントのうち部下の褒め方叱り方に焦点を当てて、その必要性と理由を考察しながら理想的な褒め方叱り方を考えていきます。 中間管理職として必要なスキルをぜひ身に付けて下さい。