私、最低最悪の新任先生でした。 何がわからないかもわからなくて、要領も悪くて、怒られてばかりの1年目。挙げ句の果てには、教頭先生から「給料泥棒!」とまで言われたりして・・・。 でも、そんな私が気づいたら「すごい」と言われる先生になっていました。 色々な先生や保護者から、相談を受ける立場にもなっていました。 さらには、教頭先生にまでなっちゃいました。 約30年間の教師生活、たくさんの子どもと向き合い、奮闘し、知識や技術を増やしてきました。 どれも些細なことですが、一生懸命にこだわってやってきたことです。 例えば、私は、休み時間、どんなに忙しい時でも子ども達と遊ぶ時間を作っていました。ドッヂボールやドロケイなど、負けるものかとマジに遊ぶとクタクタに疲れます。遊んでいる時でさえ、トラブルが発生することもあります。でも、その中で子どもとの距離をちぢめたり、子ども同士の関係を作ったり、授業ではできない勉強をしたものです。 どうしたら、子どもたちが夢中になって学ぶ授業をすることができるか?それがずっと頭にありました。色々な教材を試したり、教科書とは違う進め方をしてみたり、30年間やっていてもずっと試行錯誤の連続でした。そういうことも先生として力をつけるために役に立ったと思っています。 ひたすら子どもや保護者と向き合い、当たり前と思うことを愚直にやってきたことが、「すごい」と言われるようになった秘訣かなあ。 本書で紹介しているのは、そんな、当たり前と思えること、経験を通してこだわってきたこと。それらが入った引き出しの中から、学級経営・授業・人間構築に役立つノウハウや心構えを引っ張り出してきました。 学校の先生の世代交代が進み、ベテラン先生が培った経験知や技を学ぶ機会が少なくなった現在。一生懸命にがんばっている先生が、「すごい」先生として、自信を持って仕事をするための参考になると嬉しいです。目次*はじめに第1章「教師1年目は、給料泥棒と言われた私が、いつのまにか『◯◯◯』と言われる教師になるまで」第2章「学級経営に使える7つのスゴ技」・スゴ技1:学期初め、1日でクラスの子どもの◯をつかむ・スゴ技2:あいさつは○◯にする・スゴ技3:遊びの◯◯を持っておく・スゴ技4:◯◯で遊ぶ・スゴ技5:みんな◯◯◯から、よさが生まれる・スゴ技6:見える化で◯◯を実感させる・スゴ技7:やる気を引き出す◯◯◯◯◯第3章「授業に使える5つのスゴ技」・スゴ技8:授業は、◯◯◯から作る・スゴ技9:つかみに◯◯を注ぐ・スゴ技10:◯◯とまちがえる・スゴ技11:1時間で◯◯◯を満たす・スゴ技12:◯◯◯の全てが教材である第4章「人間関係に使える5つのスゴ技」・スゴ技13:保護者と◯◯◯◯なる・スゴ技14:◯◯◯話を利用する・スゴ技15:時には◯◯◯◯も辞さない・スゴ技16:あなたが◯◯◯と始まらない・スゴ技17:◯を示す*おわりに